時が経ったから理解できたこと
つい最近、「くるり」のライブに行ってきた。
観客の熱気が溢れるライブ会場で友人と片手にビールを握りしめながら、最高の音楽を楽しんだ。
京都出身の癒しバンドのくるりさん。
さすがの関西人でMCはゆるっとしつつ、面白おかしく和やかな雰囲気で会場は盛り上がった。
曲と曲の間に岸田さんが「一番大切なのは頑張らなくてもいいということだ。でも俺たちは今ステージで頑張っているんだけどね」なんて笑混じりで言ったことば。
「頑張らなくてもいい」とはよく耳にすることばで、これまでに誰かに言われたこともある。
けれど私はその意味がいまいち理解ができていなかったように思う。
素直にその言葉を解釈してしまうと「やらなければいけないところを放棄してもいいんだ」とも捉えてしまう。
でもそれをやってしまったら、社会人として失格だし(そもそも人として)、普段の生活の中でどうやって頑張らずして生活できるんだ?なんて思っていた。
その場しのぎの気休めのことばであって、実際は頑張らずして何かを手にすることなんてできるもんかと思っていた。(なんともひねくれ者の解釈)
だから私はいつもがむしゃらだった。
そしていつも壁にぶつかる度に必要以上に考えてしまっていたし、その度にくよくよと悩んでいた。
でも最近になって何か特別なことがあったわけではないけれど、考えても自分で解決ができないことは考えてもしょうがないじゃん♩まぁいいか〜!なんて思えるようになってきた。
そうしたら自ずと仕事をしていない時間を楽しめるようになってきたし、より瞬間の時間を楽しもうと意識が向けられるようになった。
耳で聞いて必死で理解しようとしてきた「頑張らなくてもいい」ということばを、何年もかかって「必要な瞬間に頑張って、そうでない時は肩のちからを抜いて思い切り楽しめばいいんだ」という言葉なんだと私なりに解釈をした。
ライブの興奮が冷め止まないままこの上なく美味しい料理とお酒を呑み、気分よく1日を終えたのでした。